先生は溺愛ダンナさま  旅行編
そんな彼の背中や頭を何度もさすってあげたらますます彼が抱きついてきた。


うっすらと赤い顔をした彼はどこか艶っぽくて、見惚れてしまいそう。


「すみれ、ずっと一緒にいよう」


「うんうん、ずっと一緒だよ」


「旅行たのしいなぁ」 


理人さんが眠そうに目をこすりながらポツリと呟く。


「ほんとに。楽しいね」


普段こんなにのんびりと一緒に過ごすことなんて滅多になかったから、彼もこの旅行を楽しんでくれているみたい。


膝枕で寝かせてあげたら、私の腰に手を回して満足そうにニッコリ笑う彼。


そしてまた目を閉じてウトウトしはじめる。


その子供のような無邪気な顔をそっと撫でる。

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