逆転結婚~ブサイクだって結婚したい~

 パジャマのボタンが外され、樹利亜の体が露わになる…。


 見かけよりとても細くて、グラマーな樹利亜。


 そんな樹利亜を見ると、忍は嬉しくなった。


「樹利亜、綺麗だね」


 そう言われると、樹利亜は赤くなった。


「初めて会った時から思っていた。スタイルいいのに、なんで顔とのバランスが合っていないのかって」


 スーッと、忍の唇が樹利亜の首筋をなぞった…。


「安心して樹利亜。俺には、本当の樹利亜しか見えていないから」

 
 首筋から鎖骨へ滑り落ちて来る忍の唇を感じると、樹利亜の体が大きく反応した。


 
 唇を這わせながら、樹利亜の下着をおろしてゆく忍…。


 
 マシュマロのように柔らかい樹利亜の胸は、触れるととても気持ちよくて…。

 
 忍の優しい愛撫が心地よくて、樹利亜は何も考えられなくなった。





 お互いが産まれたままの姿になる…

 そして重なり合う体から伝わてくる体温が、たまらなく心地よい。


「樹利亜…愛している…」

 忍が囁いてくれる言葉がたまらなく心地よくて、樹利亜はギュッとしがみついた。


 しがみついたと同時に、激し痛みを感じて、樹利亜の声が漏れてきた。


「痛っ‥‥」


 苦痛な声を漏らした樹利亜だったが、痛みはゆっくりと快楽に変わり、力強い忍を感じると、もう何も考えられなくなった。



 こんな私でも…誰かと1つになる事が出来るなんて…。
 夢からまだ覚めていないだけだろう…。
 目が覚めたら全てが夢だったと、終ってしまうだろう…。

 それでもいい…。
 この瞬間だけでもいい…。
 この人を最高に愛したい…。
 

 樹利亜はそう思った。


「樹利亜…最高だよ…」


 ギュッと樹利亜を抱きしめて忍が言った。

 樹利亜は頭が真っ白で何も答えられなかった。

 2人が初めて1つになれた日。


 夜空には綺麗な星が輝いていた。
 
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