逆転結婚~ブサイクだって結婚したい~
思い出すと、恐怖を感じる優輝だが、芹亜が要求して来た事を忍に話した。
「ゲッ、何それ。気持ち悪すぎだろう? 」
「そうだけど、あの目は本気だった。見ているだけで、凍り付きそうなくらいで怖かったよ」
「さすがモンスターだなぁ。でも、面白そうじゃん」
「そんな甘いものじゃないぞ、忍」
「ふーん。じゃあさ、俺が行くよ」
「何を言っているんだ。何をされるか、判らないぞ」
「別に。とりあえず、樹利亜のお父さんの居場所が判ればいいんだろう? 」
「そうだが…」
「大丈夫だ。心配するなって、俺はあんなケバイ人に誘惑されたりしないからさっ」
忍は何だか面白そうな顔をしている。
その後、いつも通りに仕事をして。
約束の時間になりシティーホテルに向かったのは、忍だった。
仕事帰りでスーツ姿の忍。
シティーホテルの前には、紫色の派手なワンピースを着た芹亜が待っていた。