【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?
一体どれだけの美貌を兼ね揃えたご両親から生まれたのか詳細を希望したい……。
スースー寝息をたてる葵くんのキャラメル色の髪が新緑の風に吹かれてサラサラ揺れる。
全く持って自分がモテているなんてつゆ知らず、それでいて自覚もない葵くん。
たった1ヶ月でみんなに熱烈な恋心を抱かせているとも知らずに常におやすみモード。
ただ……国語の授業だけは開幕からしっかり起きているので本当に謎……。
「あー、昼休み終わる。とにかく、どんなムキムキマッチョが空のとこに来たか明日また詳しく教えてね」
「……」