【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?
*同居人の正体
***
放課後、学校から帰ってきた私は急いで部屋の掃除を完了させた。
お母さんが買ってきた変なARMY(軍)のロゴ入りパンツもしまったし、見られて困るものはない。
………問題ないだろう。
それにしても。
例え護衛と言われてもどんな人かもわからないのに、早速一緒に住むなんてやっぱりありえない。
どうやったって難しい。
それに、ウチはマンションだ。
リビングとは別に部屋数は二つで、人に部屋を貸す空きはない……。
同居……するなんて反対だけど、今日もなぜだか学校にいるっていうのに時折刺すような視線を感じた。
ポストに不気味な手紙は投函されていなかったけど、怖いのは否定出来ないし……。
────ピンポーン
き、き、来た………!?