【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?
「あーまーのーー!!!」
冬に備えての防寒対策ですか、と思うほどの贅肉を揺らして、怒った梅澤先生が私の元へとやってきた。
「この俺の授業になにか不満があるのか!?言ってみろ!」
ふんっ!と鼻を鳴らす梅澤先生に私は身を縮めるしかない。
梅澤先生……鼻息という名の温風とか求めてないです。
当の葵くんは私が温風被害にあっている後ろで、
「なーんてね?」
……と呟いて、梅澤先生が去っていくと、やっぱり机に突っ伏したのだった。