【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?
「怖いの?」
「ち、ちが……」
「そういうことは先に言いなよ?把握しときたいし」
護衛だからってそこまで把握して頂かなくて結構……!!!
「一応、聞こうと思っただけで……っ、そんなことあるわけないでしょ!もういいよ……私、先に入るから!」
こんなことなら葵くんに聞かなきゃよかった!
「おい」
勢いよくお風呂場へと向かう私に、葵くんがなにか言いかけた気もしたけど、怒り心頭のあまり振り返らなかった。
これ以上恥ずかしい思いをさせられるのはごめんだもん。