【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?
身の安全を守るのが護衛の葵くんの務めとはいえ、お風呂まで一緒にお願いするわけないのに!
意識の高さという点では高評価かもしれないけどさ……。
護衛との距離の保ち方も学ばないといけない。
そんなことを考えながらお風呂を済ませて出ると、緊急事態に襲われる。
え……嘘でしょ?
バスタオルは?
当たり前にあると思っていたバスタオルが、お母さん不在により空っぽだ。
今さら母のありがたさを思い知る。
どうしよう……。
これ、もしかして自然乾燥するパターン?
いやいや何時間かかるんだって話しだ。
困り果てていたその時、
────ガチャッ