【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?


なんて言ったのお母さん……?

一緒に住んでって、知らない男子と私が?

話しがぶっ飛びすぎだ……。



「もちろん高校生の男女だし?なにかあったらって不安も過ぎったけど、お母さんも彼なら任せられると思ったからすぐに賛成したわ」



今通話してるのは私の母親で間違いないんだよね?


そこは母親なら反対しようよ……。



「や、やだよ……知らない男子と暮らすなんて!」


「空、すぐに納得出来ないかもしれないけどこれは空のためなのよ?万が一、空が危険なことに巻き込まれたらお父さんの呼吸が止まっちゃう」



……あなたは止まらないんか。



「とにかく月曜日に荷物を持って彼が行くから。困ったことはすぐに連絡してちょうだいね」



私がぶーぶー言っている間に電話は切られた。

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