シャンパンパレード
「ではやるべきことはひとつですね」
「えぇ、あの子の気持ち応援するわよ!」
僕らは急いで食谷さんを追いかけました。
「言い過ぎてごめんなさいね、食谷さん」
「き、貴船先輩っ!」
食谷さん達は体育館裏にいらっしゃいました。
ユウちゃんは泣いてる食谷さんを慰めていたようでした。
「花折くんにね言われて思い出したの。私も貴方と同じで片思いしてた相手に直ぐに好きだって言うなかったこと…だから言い過ぎてごめんなさい」
ラブ先輩は食谷さんに頭を下げました。
そんなラブ先輩を見てびっくりした食谷さんは慌てて立ち上がった。
「良いんですっ、貴船先輩どうか頭をあげて下さい!」
「でも…」
「私も貴船先輩に言われて気付けたんです」
「え?」
ラブ先輩は頭をあげて食谷さんを見た。
「私ももっと自信持たなきゃって。もっと今の自分も好きにならなきゃって」
「食谷さん…」
「先輩、図々しいかもしれませんが、私の恋もう一度応援してもらえませんか?私、頑張りますからっ!」
「あ、当たり前でしょう?馬鹿ね…」ラブ先輩は泣きそうな顔で笑うと、ビシッと人差し指を食谷さんに向けた。
「踏み出す勇気がないなら私達が貴方の一歩を踏み出す力をあげるわ!だってそれが我がLOVE応援部の決まり事だからっ!
……痩せてひと泡吹かせてやりましょ」
パチンとウインクされた食谷さんは「ふおぉ〜!♡」とその場で倒れ込んでしまいました。