シャンパンパレード
「アイちゃんが大勢の方が楽しいからって言ってたぞ」
「楽しくなんかないわよ!ってかやっぱりこのジャージやだぁ〜」
「るっせぇな!いちいち文句ばっか言ってんなよ」
「はぁ!?君、それが先輩に対する態度!?付き合わせてすみませんとか言ったらどうなの!?」
「ラブさんだって同じ部活の部員なんだから文句ばっか言ってすみませんって謝ったらどうなんだよ!?」
「なぁんですってぇ!?」
「あんだよーっ!?」
「……今日も平和ですねぇ〜」
はいはい着いて来てねーと言いながら走り続けて数分後、
最初に足を止めたのはやっぱりこの女王様でした。
「はぁ、有り得ないっ」
「「「へ!?」」」
立ち止まるなり腕組みするラブ先輩の眉間にシワが寄っていました。
「だいたい最初からおかしいのよ。男に言われたから痩せるとかまず無いっ」
「お、おいラブさんっ」
ユウちゃんが止めに入りましたがラブ先輩の文句は止まらない。
「スタイルだのなんだのってこっちは食べたいから食べてんのよ!人を見た目で判断するとか本当最低じゃないっ!君、ちょっとおデブでも顔可愛いんだから自信持ちなさい!」
「じ、自信って…でも私…」
「また今度同じ事言われたらこう言ってやれば良いのよ。“弱そうな体系より全然マシよ!”って」
「あんた走るの嫌なだけだろ!?」
ユウちゃんが言い返すとはんっとラブ先輩はそっぽを向いてしまわれました。
こうなると機嫌を戻すのは時間がかかる…。
知っていたから僕は苦笑い。
ズバッと言われた食谷さんはカチンコチン。