愛の形
「お疲れ様です。瀬川さん」

驚いた顔で、俺を見る。

それもそうだ。
さっきまで、同じフロアーにいたのだから(笑)

「お疲れ様、祐…高倉君」

言いかけた名前を改めた。

「二人の時は、昔みたいに
名前で呼んでください」

自然と、営業スマイルが出た。

「…判ったよ、祐樹君」

つられた真衣さんも、笑顔。

「一緒に、帰ってもいいですか?」

「うん」

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