わたしには刺激が強すぎます。


「真に受けんなボケ。」


…この前からなんなの、そんな冗談ばっかり。
本当に心臓に悪い。


笑えない。
笑えないけど無理矢理、笑うしかない。


「は、はは…。」


作り笑顔は、頬の筋肉がつりそうだ。


ほんと、困る。
私がこういうのに免疫ないこと、知ってるくせに。


…やっぱり恋愛に免疫があったとしたら、尚くんとのことももっと上手くできたのかな。


真琴はコーラを飲むと、その口を開く。


「…そもそもあいつの何が好きなわけ。理解不能。」

「何がって…」

< 143 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop