わたしには刺激が強すぎます。
6)一瞬で
「………尚くん!?」
会いたかった人。私の好きな人。
尚くんだった。
早退したはずなのに、制服のままの尚くんが目の前に現れたんだ。
なんだか髪が乱れていて、いつもより色気が増加している気がする。
でもなんでここに…?
「菅原が付き合ってるのってこいつなんだな」
驚きのあまり何も言えずにいると、机に手をついた尚くんがそう言った。
突然の出来事に私は思わず頷く。
「そ、そうだけど…」
「…ふーん。」
尚くんはジロリと、その形の整った目を細めて真琴を見た。