わたしには刺激が強すぎます。
たまたま?
学校をサボってここにいたとか?
お腹が空いてハンバーガー買いに来たとか?
……でもさ。
一応尚くんは私に二股をかけられている設定で。
それってつまり"浮気相手"なんだから、そんなに堂々と現れるのは、まずいんじゃない?
まぁ真琴は本当の彼氏じゃないし。
怒るわけないからいいんだけど…と顔を上げると。
「なんだよその目」
いつもに増して低い声を出した真琴が、立ち上がって尚くんを睨んでいた。
なんで!険悪な雰囲気になってるの!!
「ちょ、真琴座ってよ!」
私も立ち上がり真琴を落ち着かせようとするけれど、そんなことをお構いなしに真琴が口を開く。