わたしには刺激が強すぎます。


「私の頭の中、尚くんのことばっかりだよ!?」

「しょうがないだろ、そんな印象的な事があったんだから」

「授業にだって集中できないし…!」

「それはいつものこと。」

「うぅ…」


案の定、私の言葉はバッサバッサ切り裁かれた。


私だって、本当にこの気持ちは"恋"なのかな?ってたくさん考えた。
だけど頭の中で考えたってわかるはずがなくて。


寝不足で迎えた今日。
あんなに考えて出なかった答えがすんなりわかった気がした。


朝からずっと、今まで気にも止めていなかった隣の席が気になって仕方なくて。 


え、どうやって座ってたっけ。
っていうか私、どうやって授業受けてた?…なんて。
そんなことさえ分からなくなるくらい、尚くんを意識してしまって。


そもそも寝不足になるくらい尚くんのことを考えてる時点で、それが答えだったんだ。



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