わたしには刺激が強すぎます。


ご飯を食べ終えた後は、中庭からすぐの所にある自販機でパックのジュースを買って飲みながら教室に帰る。
これが私とゆりちゃんの定番コースだ。


私が今日選んだのは、ココア。
なんだか甘いものを摂取したい気分だったんだ。


「で、どう頑張んの?なんか考えがあるわけ?」

「うーん…。尚くんが求めてるのってさ、刺激なんだよね。」

「………はあ。」


ゆりちゃんはもはや私に言い返すのをやめて、カフェオレのストローに口をつけた。


「学校ではあまり話せなさそうだから、ましてや刺激を与えるなんて無理そうだから、外でゆっくり一緒に過ごしたくて。」

「…」


熱弁する私に対して、ゆりちゃんはストローから口を離そうとしない。


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