わたしには刺激が強すぎます。



「そこで…!刺激的なデートコースをたっくさん考えたから、誘いまくるの!デートを通じて一緒に刺激を共有しあい、愛を深め、2人は結ばれる…。」


握ったままのココアはすっかりぬるくなり、表面に水滴がつきはじめていけれど。
私はそんなことを気にも留めずに、語り続ける。


「ロマンチックでしょ?我ながらなんて素晴らしい作戦なのだろう…って、ゆりちゃん!?」

気が付けばゆりちゃんは、随分と前の方を歩いていた。


ひどくない!?親友が語ってるんですけど!?


「待ってよ〜!」


私は走って、どんどん小さくなっていくゆりちゃんの背中を追いかけた。




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