わたしには刺激が強すぎます。
尚くんの隣にいる女は、見た感じ美人な普通の生徒だ。
上履きの色が青だから、1つ上の先輩だと思う。
この先輩には何か、"禁断の恋"の条件に当てはまるものがあったんだろうか。
それとも、"禁断の恋が好き"なんて本当はただのはったりで。
私の相手をしてくれないのは、やっぱりちんちくりんだから…?
「尚くん!」
ガラッ!
私は勢いよく、扉を開いた。
あまり使われていない教室だからか、少し埃が舞ったような気がする。
「……菅原」
「え、誰この女。尚、知り合い?」