わたしには刺激が強すぎます。
「今なんて…」
「なんもない」
「そんなっ」
「明日、行こっか。」
聞こえなかった言葉が気になるけれど、今度ははっきり聞こえた。
私はキョトンと、目を丸くする。
「激辛チキンだっけ?」
そんな私に畳み掛けるかのように、尚くんはまた理解するのに時間がかかることを言った。
何で気が変わったの。
何なの、尚くんの頭の中はどうなってるの。
だけど……嬉しい。
どんな感情も、その気持ちに勝てるものはないらしく、単純な私の頬の筋肉はゆるむ。