わたしには刺激が強すぎます。



「か、辛いの苦手なんでしょ?」

「菅原が誘ってきたんじゃん」

「いやでもそれは、刺激的なデートをするっていう作戦の一環なだけであって…」

「はぁ?バカだろ、物理的な刺激求めてるわけじゃねえし」


尚くんは眉を下げて、笑った。
笑うとエクボが出きて、目尻にシワができる尚くん。
この年相応で可愛い笑顔を見るのは2回目だ。


「やっぱ菅原おもろいわ」


私の胸は、再びぎゅっと、胸が鷲掴みにされた。




***


ねぇ、尚くん。


美人じゃなくても、禁断じゃなくても、私を見てくれますか?


それなら私、頑張るよ。


絶対ドキドキさせてみせるから…!



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