わたしには刺激が強すぎます。


「…美味しいっっ」

「当たり前」


あったかくて、体にも心にも滲みる。
程よい甘さのミルクティー、ふわふわの泡、柔らかいタピオカ。
口の中が一気に幸せだ…!


尚くんは隣で、誇らしげな顔をしている。
だけどその口にはミルクの泡が付いていて。


…イケメンに泡の髭って、よすぎるんですけど。
この人は、胸キュンを製造することを、やめることはないのでしょうか。


「やっぱ美味いわ、何回飲んでも。」

「そんなに来たことあるの?」

「最近は週3とか来てるかも。」

「すご!常連じゃん」


私は感心したけれど。
…いつも、誰と来てるんだろう?
遅れて疑問が浮かんできた。


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