わたしには刺激が強すぎます。


学校では友達と話しているところをあまり見たことないし、女の子のお客さんが多いから1人で来ると目立ちそうだし。


やっぱり…女と来てるの?


「…尚くんって友達いる?」

「いきなり失礼すぎかよ」

「いつも誰と来るの、こんな可愛いお店」


私は目線を手元に落として、ぐるぐるとミルクティーをかき混ぜる。
底の方でタピオカが弾んでいるのがわかる。


すると尚くんは、ニヤッと笑って私の顔を覗き込んできた。


「誰とでしょう?」

「知らないから聞いてるのっ」


尚くんの意地悪な顔。
きっとまた、私のことからかってる。
…どうせ女と来てるくせに。


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