わたしには刺激が強すぎます。


「全然うざくないじゃん。なんで変なとこ自信ないの。」


いつも自信過剰みたいに振る舞うくせに。
こんなの、尚くんらしくない。


尚くんは、意地悪な顔をしているぐらいがちょうどいいんだ。


「話したらきっと、みんな尚くんのこと好きになるよ!私だってそうだもん。話すようになって、どんどん、どんどん気持ちが大きくなってきて、」


尚くんは、らしくない顔のままもぐもぐと口を動かす。


「禁断の恋が好きとかはちょっと…あれだけど」

「うっはい」

「他はぜーんぶ、いいところばっかだよ!」


ごくん。尚くんの喉仏が上下すると。


「…なんで菅原は俺なんか好きなの。」


ドキッと心臓が反応した。

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