冷酷王子は子リス姫を愛でる
初めに、殿下が口にしたのはカニピラフ。



「ん、うまい」

「よかったぁ…」

「あまり米は食さないし、いつも白米だから不思議な感じがするな」

「そうなんですね。ショーユがあれば、炊き込みご飯も美味しいのですよ」

「炊き込みご飯?」

「旬のものをお米と一緒に炊くのです‼︎いちばんのオススメはキノコご飯ですね」



それも食べてみたいと言った殿下は、トマト煮込みにも手を出した。



赤じゃなく、白ってところが複雑。



それに、赤いトマトと比べると甘味が強かった。



しかも見た目が微妙になってしまい、ハーブを散らして誤魔化してみたけど。



「これは、昨日のホワイトトマトか?」

「はい‼︎初めて食べたので、調理法まちがったかなーと思ってます」

「いや、これもうまい。キャサリンは料理上手なのだな」

「そんなことないです。シェフには到底敵いません」

「そんなことはない。俺は、キャサリンの味付けが好きだ」



名前を連発しないでほしい。



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