冷酷王子は子リス姫を愛でる
顔面蒼白とは、このことだな。



「誰が…私?記憶ないし…まさかっアンドリュー様がっ⁉︎」

「さぁ、どうかな?」

「えっ、私?」

「お前はソファーで寝てしまったのだぞ。俺がベッドまで運んだ」

「ウソ…でしょ…?私っ、お嫁に行けないですっ‼︎」



嫁には俺がもらうって…。



涙目になってしまい、真実を話したが、それでも顔は真っ赤だ。



覚えているのは、キスまでだと。



ワインは飲ませるのを控えた方がよさそうだな。



「寝起きでも、お前は可愛いな」

「かかかかっ、可愛くなんかないですっ‼︎」

「はははっ、着替えるとするか」

「わた、わたく、私っ、自室に戻りますっ‼︎」

「その格好でか?さすがに許可はできかねるな。そんな薄着で城内を歩き回られたら、嫉妬に駆られて監禁してしまいそうだ」

「監禁…?」

「リーナに着替えを頼む。しばらく、温まっているといい」



毎日こんなキャシーが見られるのか、俺は。



なんて幸せ者なのだ。



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