冷酷王子は子リス姫を愛でる
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【キャサリン】



アンドリュー様が帰城する報告を受け、前回同様出迎える。



前と違うことは、先に来ていたデイジー様がマリアンヌ様を押し退け、私を真ん中にしたことと…。



「初めまして」

「えっと…」

「サネルの妻です」

「あっ、ターシャ様‼︎お初にお目にかかります、キャサリンと申します」

「えぇ、こちらこそよろしくお願いいたします。本来ならばご挨拶に伺わなければならない立場ですのに…。初めての寒さに寝込んでおりました」



サネル王子の奥様のターシャ様も、出迎えにやって来たこと。



小麦色の肌に、赤い瞳。



ウェーブががった赤い髪が、とても似合っている。



私やデイジー様はドレス。



それに対し、ターシャ様はドレスにコート、更にストールまで。



「わかります、私も暖かいところに住んでいたので」

「こんなヒールではなく、ブーツが履きたいです」

「そうですね。まだまだ寒くなるみたいですよ。雪が降る年も多いとか」

「雪は見てみたいけど、寒いのは体に合わないようなのです」



確かに顔色が優れない。



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