冷酷王子は子リス姫を愛でる
気をつけよう…。



国にいた時は食べたい人には食べてもらっていたし、味見させたり、炊き出しもしたし。



普通だと思ってることが、アンドリュー様にしたら『やきもち』の対象になるのか…。



「難しい…」

「そうですか?わかりやすい男ですよ、殿下は。あんなに笑うようになったのは、ここ最近のことですけどね」

「そうなのですか?」

「魔力の多さゆえ、体調が良くない日の方が多かったので。心の底から笑ってる姿は、ほとんど見たことがありませんでした」

「なら、今は幸せってことですね。幸せだと、人は笑いますから」

「ありがとうございます。殿下に出会っていただいたこと、殿下の想いを受け入れてくれたこと。感謝してもし足りないほどです」

「そんなことないですっ‼︎私が幸せにしてもらっているので」

「そこですよね、殿下があなたを好きになったのは」



どんなところかわからないけど、アレン様が言ってくれたことは、本当に嬉しかった。



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