冷酷王子は子リス姫を愛でる
食材はなんでも揃っている。



私が今食べたいものにしよう。



「やっぱり、生姜焼きにします。これはなんのお肉ですか?」

「フライングポークです」

「これと、ジンジャーはあります?」

「ございます‼︎」



用意してもらった材料で、生姜焼きを作った。



あっ、ミーソもある。



これでミーソ汁を作りたいのに、『出汁』がない。



さすがに鳥を出汁にするのはなぁ…。



昆布か煮干し、かつお節があればいいのに、それがない。



味気なくなってしまうなぁ…。



ミーソで作れるもの…野菜炒めに入れよう。



「これは、塩辛くてとても食べられなくて…」

「キュウリはあります?」

「ございます!」

「キュウリに少しだけ着けて食べてみてください」



料理長を始め、他のシェフたちも味見をしていた。



『うまい』という声がたくさん聞こえて、嬉しいことこの上なし。



アンドリュー様に、出汁にできるものも輸入できないか聞いてみよう。



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