冷酷王子は子リス姫を愛でる
生姜焼きとミーソ野菜炒めといえば、白いご飯よね。



「白米が、こんなに進むとは…」

「まだまだ、この二つの調味料には使い道がございますよ」

「すごいですね、キャサリン様は。自室に厨房を作ったとお聞きしましたが、姫のワガママだろうと思っていました。コレは本当にすごい。それに、簡単なところが素晴らしい」



料理長が褒めてくれて、なんだか嬉しくて。



私の料理で笑顔になってくれることが、なによりも幸せに感じた。



アンドリュー様にも、もっと沢山食べてもらいたい…。



「シュナウト王国では小麦が主な主食と聞きますが、麺類はあるのですか?」

「パスタですか?」

「そうですか、パスタ…」



うどんが食べたいな…。



でも、やっぱり出汁が必要だと思う。



「ここからいちばん近い海のある場所はどこです?アレン様」

「ザンカ国でしょうね。大陸を統一したとはいえ、あまり友好的ではないです」



そうか…。



やっぱり、いろいろと大変なんだなぁと、初めて政治に触れたような気がした。



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