冷酷王子は子リス姫を愛でる
一緒に過ごすことになる部屋は、寝所に炊事場、リビングにお互いのプライベートな空間。



衣装部屋は仕切りで分かれるようになっていて、その他は風呂場と俺の書斎。



はやく移動したい。



一緒に寝起きを共にして、毎朝一緒に朝食を取りたい。



「殿下っ‼︎」

「なにごとだ?」

「ルイ様が怪我を‼︎」

「ルイがっ⁉︎」



新生活に思いを馳せていたら、そんな報告が入って慌ててルイの部屋へ飛んできた。




ベッドに横になるルイは、腕に包帯、顔にすり傷があった。



「どうしたんだ?」

「魔法学の授業の時間に、上位魔法を使おうとなさったのです」

「まだ3歳ではないか…。そんな危険なものを教えているのか⁉︎」

「本で読んだと…。家庭教師が間に合わず、暴発した魔法でケガをなさったとのことです」



なんでそんなこと…。



大事には至らなかったようで、テトが心配そうに眠るルイの横で丸まっていた。



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