冷酷王子は子リス姫を愛でる
あの、これは…本当に大丈夫なの⁉︎



「うっま‼︎これも、これもうまっ‼︎ルイが羨ましい…」



いやいや、デイジー様、顔が真っ赤になってるんですけど…。



さすが遊び人と謳われる第二王子…。



すごく自然に、デイジー様の何かに火をつけた気がする…。



アンドリュー様の大人で落ち着いた雰囲気とは正反対で、リオ王子は何事ものらりくらりとやり過ごすような、そんな雰囲気。



どちらも美形で、とても魅力的で、巷で騒がれるだけある。



「デイジー様、次は?」

「こ、これを…」

「はい、あーん」



なんか、デイジー様がデイジー様じゃない。



完全に『乙女』の顔をしている。



「あ、アレン様…」

「えっ?あぁ…まぁ、このままにしておきましょう」

「良いのですか⁉︎仮にも王太子殿下の側妃…」

「側妃、予定でございますよ」



予定?



決まったことなのではないの?



私は完全に『正妃はキャサリン』と言われたのに?



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