冷酷王子は子リス姫を愛でる
あっと言う間に全て平らげ、満腹の表情。
寄ってきたテトちゃんを撫でて、痛々しいケガとは裏腹に満足げに微笑んでいる。
「ルイ、キャサリンにはすごい魔法があるのだ」
「魔法…?」
「今からお前のケガを治してもらう」
「治る…の?」
「あぁ」
ルイ様の横に座り、手を握る。
小さくて柔らかい手は、アンドリュー様が大事に見守ってきた手。
「痛かったですよね?」
「うん…」
「もう、無茶なことはしてはダメだと、わかりましたか?」
「反省、しました…」
「なら、治します」
力を込めて、治るように祈る。
可愛い顔にキズなんて似合わない。
無邪気に笑っている方が、ルイ様には似合うのです。
「えっ、痛くない…」
「よくなりました?」
「すごい…。王宮魔導師が治癒魔法かけてくれたのに…こんなに治らなかった…」
「包帯を取っても大丈夫ですよ」
よかった。
キレイに治った。
寄ってきたテトちゃんを撫でて、痛々しいケガとは裏腹に満足げに微笑んでいる。
「ルイ、キャサリンにはすごい魔法があるのだ」
「魔法…?」
「今からお前のケガを治してもらう」
「治る…の?」
「あぁ」
ルイ様の横に座り、手を握る。
小さくて柔らかい手は、アンドリュー様が大事に見守ってきた手。
「痛かったですよね?」
「うん…」
「もう、無茶なことはしてはダメだと、わかりましたか?」
「反省、しました…」
「なら、治します」
力を込めて、治るように祈る。
可愛い顔にキズなんて似合わない。
無邪気に笑っている方が、ルイ様には似合うのです。
「えっ、痛くない…」
「よくなりました?」
「すごい…。王宮魔導師が治癒魔法かけてくれたのに…こんなに治らなかった…」
「包帯を取っても大丈夫ですよ」
よかった。
キレイに治った。