冷酷王子は子リス姫を愛でる
私はそれに耐えられるのでしょうか…。



デイジー様に相談したら、本を読んでないことがバレて怒られてしまいそうで言えない。



ジョアンは私とアンドリュー様がすでにそういう関係だと思ってる。



リーナには…なんて聞けばいいのかわからないっ‼︎



困った。



「そう構えるな。大丈夫だ」

「無理ぃ…」

「クククッ…」

「笑わないでください。切実なんですからぁ…」

「まぁ、時が来れば全てがわかる」



また抱きしめられて、一瞬で執務室の近くへ戻った。



執務室の中じゃないのは、警備さんたちの出入りの確認のため。



入った記憶がないのに、中から出てきたら不審がられる。



「とても助かった。私は執務に戻るので、中で待っているリーナと戻るといい」

「はい」

「では、おやすみ、愛しい姫君」



そう言って警備さんたちの目の前で頬にキス。



だからっ‼︎



そういうとこから噂になるんだよ‼︎



「クククッ、子リスだな」



楽しそうなアンドリュー様に、顔を赤くして目を逸らしている警備さんたち。



子リスって…やっぱり悪口⁉︎



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