冷酷王子は子リス姫を愛でる
性格が、ほんの少しだけ変わっている。



優しいだけのアンドリュー様ではないようだ。



だけど、それはこれからのアンドリュー様にとって必要なことなのだと思う。



そうじゃなきゃ、フィンと融合なんてしないと思うから。



「ば、爆発しませんでしたっ‼︎」

「よかった。もし、リーナに何かあったらお城から出ていくところだったわ」

「キャサリン様っ…」



私の言葉に絶句しているアンドリュー様は、やっと今の危険な行為を理解してくれたようだ。



うん、わかればいいの。



そうやって、私が正しいあなたに導いていくから。



「すまない、無茶をさせた」

「いえっ‼︎私なんかが殿下のお役に立てたのならばそれで…」

「本当にすまない」



ちゃんと謝ってくれたし、きっと大丈夫ね‼︎



フィンのことが解決したからには…遊びましょう‼︎



「えっ⁉︎こ、こんな面積の少ない布で泳ぐのですかっ⁉︎」

「こっちでは普通なの。キャシーに似合いそうな水着を片っ端から集めたのよ‼︎」



海で、遊びます。



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