冷酷王子は子リス姫を愛でる
静かに首を横に振る。
そうだ。
それが正解だ。
「俺に毒を盛ったな?」
「毒っなどではっ‼︎」
「子どもの頃からこう言った類の物には慣れている。それでもここまで反応するとは、ずいぶんと強い薬だな。だが…残念なことに全くお前を抱く気になれん」
「そん、なっ…」
「そこまでして俺の子が欲しいか」
「そうしなきゃっ‼︎勝てないっ‼︎」
「わかった。お前は国に返す。俺に得体の知れない物を飲ませる女なんか信用できないからな。正当な理由ができた」
「なんでっ、どうしてですかっ‼︎」
「黙れ」
キリキリと締まる首に、怯えた表情。
このまま殺してもいいんだが。
さすがに王太子が側妃を殺すのはまずい。
まぁ、今さら俺が何をしたって噂が一個増えるだけだがな。
「お前を殺してしまったら、キャシーは俺を許さないだろう。命拾いしたな、マリアンヌ。お前が田舎姫だと蔑んだキャサリンに感謝するんだな。では、このグラスは鑑定に出して調べさせる」
放心状態のマリアンヌをアレンに任せた。
そうだ。
それが正解だ。
「俺に毒を盛ったな?」
「毒っなどではっ‼︎」
「子どもの頃からこう言った類の物には慣れている。それでもここまで反応するとは、ずいぶんと強い薬だな。だが…残念なことに全くお前を抱く気になれん」
「そん、なっ…」
「そこまでして俺の子が欲しいか」
「そうしなきゃっ‼︎勝てないっ‼︎」
「わかった。お前は国に返す。俺に得体の知れない物を飲ませる女なんか信用できないからな。正当な理由ができた」
「なんでっ、どうしてですかっ‼︎」
「黙れ」
キリキリと締まる首に、怯えた表情。
このまま殺してもいいんだが。
さすがに王太子が側妃を殺すのはまずい。
まぁ、今さら俺が何をしたって噂が一個増えるだけだがな。
「お前を殺してしまったら、キャシーは俺を許さないだろう。命拾いしたな、マリアンヌ。お前が田舎姫だと蔑んだキャサリンに感謝するんだな。では、このグラスは鑑定に出して調べさせる」
放心状態のマリアンヌをアレンに任せた。