冷酷王子は子リス姫を愛でる
王宮医師の見立てによれば、強力な媚薬だということだった。
「マリアンヌ様の国にいるナナイロフクロウの卵から作られたものかと」
「解毒剤は?」
「完全に消すことは出来ませんな。発光シイタケから作った薬が多少なりか効くと」
クソまずい光り輝く薬を飲んでしばらく、体が楽になってからキャシーをデイジーの部屋まで迎えに行ったら、ソファーでグダグダになってる愛しい妻がいた。
目を合わせようとしても焦点が合わず、気持ち悪いを繰り返していて話にならない。
抱き上げて連れてきた夫婦の部屋で水を渡すと、少し覚醒したようだった。
抱きしめたら突き飛ばされて、泣かれて。
心が痛い。
マリアンヌのことなんか、殺したって心は痛まないのに。
どうしてキャシーはこんなにも俺の心を掴んで離さないのだろう。
泣いて赤くなった目の縁。
嫌われてしまっただろうか。
「マリアンヌ様の匂いのまま、私に触らないでっ‼︎」
取り付く島もないほど泣いていて、どうしたらいいかわからず風呂に入った。
「マリアンヌ様の国にいるナナイロフクロウの卵から作られたものかと」
「解毒剤は?」
「完全に消すことは出来ませんな。発光シイタケから作った薬が多少なりか効くと」
クソまずい光り輝く薬を飲んでしばらく、体が楽になってからキャシーをデイジーの部屋まで迎えに行ったら、ソファーでグダグダになってる愛しい妻がいた。
目を合わせようとしても焦点が合わず、気持ち悪いを繰り返していて話にならない。
抱き上げて連れてきた夫婦の部屋で水を渡すと、少し覚醒したようだった。
抱きしめたら突き飛ばされて、泣かれて。
心が痛い。
マリアンヌのことなんか、殺したって心は痛まないのに。
どうしてキャシーはこんなにも俺の心を掴んで離さないのだろう。
泣いて赤くなった目の縁。
嫌われてしまっただろうか。
「マリアンヌ様の匂いのまま、私に触らないでっ‼︎」
取り付く島もないほど泣いていて、どうしたらいいかわからず風呂に入った。