冷酷王子は子リス姫を愛でる
夜中まで仕事をして帰ってくるアンドリュー様に叩き起こされる毎日。



ストレスでも溜まってるのだろうか…。



最近、容赦なく攻め込まれてる気がする…。



気を失うまでではないが、疲れ果てて服も着ないまま眠る毎日だ。



「キャサリン様、ドレスが届きましたよ」

「わぁ、ステキ‼︎やっぱり、青を見ると落ち着くわ。でも、少し幼く見えないかしら…。また嫌味を言われてしまいそう…」

「キャサリン様は小柄なので、こういうドレスの方が似合うと思います」

「だといいのだけれど…」



ふんわりしたドレスは、リオ王子とデイジーの婚約パーティーのために作ったもの。



王の奥様方は大人っぽいドレスを着るのに対し、私やデイジーは若い人向けのドレスを着ている。



流行を取り入れたものが多く、シュナウトに昔から伝わるようなドレスはほとんど着たことがないのだ。



「私が黒なんて着たら…カラスになってしまうじゃない…」

「それは違います。可愛らしい悪魔、小悪魔です」

「ふふっ、リーナったら」

「キャサリン様は可愛いのです‼︎誰がなんと言おうと、可愛いんですからね‼︎あんなの僻みです、キャサリン様の可愛さが羨ましいのですよ‼︎」



ありがとう、リーナ。



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