冷酷王子は子リス姫を愛でる
癒しを求めて、こっそりキャシーの元へ飛ぶ。



距離があると、それなりに魔力の消費が激しいのだが…。



会いたい気持ちには勝てない。



この魔法のことを知っているのは父、リオ、キャシー、アレン、ジェード。



それに、リーナと、ジョアン。



自室に飛べば、リーナやジョアンがいても大丈夫というわけだ。



部屋の外に出なければ、俺がこちらに来てることは口外されない。



「キャシー」

「んなぁっ⁉︎び、ビックリした…」

「はははっ、おいで」

「アンドリュー様っ‼︎」



風呂上がりでお茶を飲んでいたキャシーが、俺に飛びついた。



あぁ、キャシーの匂いがする…。



「変わりはないか?」

「ないです‼︎まぁ、いろいろしてますが…」

「いろいろ?」

「あ、アンドリュー様は大丈夫ですか⁉︎」

「あぁ、少し疲れた程度だ」

「ふわぁー…アンドリュー様だぁ…」



たまらなく可愛いな…。



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