冷酷王子は子リス姫を愛でる
こんなものを求めていたのっ‼︎



「これ、欲しいっ‼︎」

「この水がか?」

「はいっ‼︎このお水でお肉を煮るととーっても柔らかくなるのですっ‼︎」

「肉を煮る⁉︎」

「どうにかこの水を運ぶことはできないでしょうか…」

「ムリだ。この泡が出る水は汲んで3日で普通の水になってしまうそうだからな」



残念だ…。



絶対柔らかいお肉ができたのにっ‼︎



「私はこれで失礼します。殿下、後ほどお待ちしております」

「あぁ、ありがとう、アレン」



炭酸水、欲しかった…。



いろいろ使えそうなのに…。



「さてと、お前に色々と聞きたいことがあるのだが」

「なんですか?」

「訓練場でなにをしているのか。さっきの服装の理由、そして、俺に黙っていた訳」

「あっ、忘れて…なかったのですね…」

「もちろんだ。誕生日で、お前を甘やかすのは終わり。さぁ、話してもらおうか」



渋々話すことに…。



私があそこで色々やっていることは、アンドリュー様が帰ってきたらバレるとは思っていた。



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