冷酷王子は子リス姫を愛でる
だけど、まだ大丈夫だと思ってもいた。



誕生日くらい大人しくしておけばよかったのに…。



私のバカ…。



「ですから、みなさんの体のことを考えたら黙っていられなくなってしまった訳でして…」

「ジェードに着いて訓練場に行ったのだな?」

「ほ、保護者的な感じで…」

「あそこはお前が行っていいところだと?」

「思ってません…。でもっ‼︎邪魔にならないようにしましたよっ⁉︎隊長さんにもフェンスの外にいるようにと言われましたし…」




怒ってる、よね?



そりゃあ訓練場は女が冷やかしで行ってはいけないところだと思ってますよ⁉︎



でも、ジェードが心配だったし…。



「訓練場で何かあった場合、その責任は誰が取る?」

「私…?」

「違う。もし、訓練中に剣が折れてソレが偶然飛んできてキャシーがケガをしたとする。その責任を取るのはファーガスだ」

「どうしてですか‼︎自分の意思で行ったのですよ⁉︎」

「ファーガスは訓練場の責任者。残念ながら、ファーガスは次期王妃にケガを負わせた罪で投獄だ」



そんな…。



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