冷酷王子は子リス姫を愛でる
ファーガスは風と水の耐性があり、どこをどうしたらそうなるのかわからないが、狙ったものに気づかれないように結界を張ることができる。



それをシールドと呼び、繊細な魔法のようで魔力の消費が激しいと言っていた。



「正直、何を考えてるのかと思った。訓練場に来てケガでもされては、俺の責任になるだろうと」

「すまない…」

「アンディは随分と姫を野放しにして好き放題やらせているんだなぁって、なんか笑えたし。まぁ、そんなお姫様だからアンディが溺愛しているのかと、変に納得もした。だから守って、好きにさせていた。アンディに要らぬ心配をさせてしまったのは申し訳ない」

「…………まったくだ。アレに何かあればお前の首が飛ぶんだぞ」

「何かあれば、な？まぁ、1回見学すれば満足するかと思った俺も甘かったのだが…」



キャシーが食堂へ入り、食事改革だと騒いで。



おかげで兵士たちの士気が上がったと。



「訓練後のうまい飯はやる気につながるようだ」

「ハァ…。本当にすまない…。だけど、俺もお前を失うのは嫌なのだ。キャシーの身勝手で迷惑をかけるわけにはいかないと…」



いろいろ難しい…。



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