冷酷王子は子リス姫を愛でる
息子に対しての期待は山のようにあるようだ。



「落ち着いたら民に顔を見せなければな」

「そうですね。あっ、ターシャにもお手紙書かなければ。あちらももうすぐですね」



そうなのだ。



仲直りしたサネルたちにも子どもができたそうで。



そう変わらずに生まれて来る。



いつか、一緒に遊んだりするのだろうか。



楽しいことは、たくさんさせてやりたい。



キャシーのような野生児になったら困るが、そこそこのやんちゃは構わない。



「幸せだ…」

「私も」

「さてと、アレンにも我が子を自慢しに行こうか」

「お仕事ですか?」

「いや?仕事はアイツらにさせて、俺は冷やかしに行くだけだ」

「邪魔しちゃ悪いですよ…」

「こんな日くらい許されるだろう?独り身のアイツらに自慢して来る」



周りにも、早くこの幸せを味わってもらいたい。



今の俺は、幸せを分けてやれるくらい満ち足りている。



俺たちは今日、親になったのだ。



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