冷酷王子は子リス姫を愛でる
ジェードは子どもたちの護衛をすることが多いので、必然的に一緒にいる。



最近のことで、リュークとグレースが学校へ向かう途中の馬車が襲撃されて。



それを全滅させたのがジェード。



その日から、グレースのヒーローになってしまったジェードなのだ。



「私の方が強いのだぞ」

「お父様は魔法が使えるので、ずるいですわ。ジェードは剣一本よ」

「…………今度から私が学校の送り迎えをしよう」

「そんなことしたら注目されてしまうじゃない‼︎王様が送り迎えなんてイヤよ‼︎」



ジェードのことになると、グレースはムキになるので、そんなところが見ていて面白いのだ。



まぁ、アンドリュー様もムキになるのだけれどね…。



「つ、着いたぁ…」

「お疲れ様です、姉上。きていただけて、大変嬉しいです」

「り、リチャード‼︎」

「ほら、こんなことだろうと、宰相が治癒の魔法をかけてくださるために待ってたのですよ」



港まで迎えにきてくれていた弟のリチャードとマリーナルの宰相に治癒をしてもらい、やっと気持ち悪くなくなった。



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