冷酷王子は子リス姫を愛でる
【アンドリュー】



リチャードが王になって、おかげで少しゆっくりした時間が持てた。



さすがに海を渡っての仕事はできないので、数年ぶりの休日のような気がする…。



「足が長いのがずるい…。身長の差だ…」

「負けて言い訳をするな」

「クソ、いつか抜いてやる…」



リュークは俺にライバル意識があるようだ。



ビーチフラッグ対決で負けたリュークは、長男としていつも頑張っている。



だからいちばん構うし、優遇してる所も大きい。



『お兄様ばっかり‼︎私も褒められたい‼︎』



そう言ったのは娘のグレースだった。



『贔屓しているわけではないぞ?リュークがすごいだけだ。褒められたいのなら、結果を出すといい。いくらでも褒めるぞ?』



その言葉で優秀になってしまった娘のグレース。



現在、リュークに付けた家庭教師から同じ内容の勉強を学んでおり、どうやら魔法は得意のようだ。



まぁ、キャシーの娘だからな…。



全員が2属性以上の魔法に適応しているなんて、恐ろしすぎる…。



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