冷酷王子は子リス姫を愛でる
それが私の願いかな。



「殿下に相談してみます」

「よろしくお願いします」

「あなたは…不思議な方ですね」

「へっ?」

「いえ、ではリーナを読んで参ります」



不思議な人なの?



やっぱり、王族として、どこかおかしいの?



ジョアンの言いつけをしっかり守ってればよかったと、今更後悔した。



その後にやって来たリーナは、すごく嬉しそう。



「選んでいただき、ありがとうございます‼︎」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

「頭をお上げくださいっ‼︎メイドごときにそんなに丁寧になさらなくても…」



そう言うことだったのかな…。



他の方は違うのだろうか…。



「リーナ、私以外にも、お妃候補はいらっしゃるの?」

「あっ、お聞きになられておりませんか?」

「聞いてない…。でも、他にも同じような建物があるので…」

「キャサリン様がこの白百合御殿、お隣の鈴蘭御殿にはサンラック王国の第二王女様、その隣の雛菊御殿にはシュナウト王国公爵家のご令嬢、その隣の紫陽花御殿にはシュナウト王国の伯爵令嬢が滞在しておられます」



そんなに、花嫁候補が…。


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