冷酷王子は子リス姫を愛でる
だけど、俺はそんな彼女に惹かれている。
次の日にイヤイヤ呼び出したマリアンヌという王女は、見た目はキレイだと思う。
薄い紫色の髪に、同じ色の目。
「お会いできて光栄でございます、王太子殿下」
「あぁ」
「私をお妃候補に選んでいただけて、とても嬉しく思っております」
ニッコリ微笑む。
お前が毒入りケーキを送った犯人か。
よくもまぁ、俺にそんな笑顔が向けられるもんだ。
一緒にお茶を飲むだけという面会。
ひとりでペラペラと聞いていないことまで話し出して、俺も聞き流す。
「ところで殿下」
「なんだ?」
「正妃には、誰をお考えですの?」
直球できたな。
お前ではないことは確かだ。
「それを聞いて、どうするのだ?」
「心の準備がございますので」
お前はなんだ?
なにが欲しい。
権力か?
それとも、次期国王の隣か?
次の日にイヤイヤ呼び出したマリアンヌという王女は、見た目はキレイだと思う。
薄い紫色の髪に、同じ色の目。
「お会いできて光栄でございます、王太子殿下」
「あぁ」
「私をお妃候補に選んでいただけて、とても嬉しく思っております」
ニッコリ微笑む。
お前が毒入りケーキを送った犯人か。
よくもまぁ、俺にそんな笑顔が向けられるもんだ。
一緒にお茶を飲むだけという面会。
ひとりでペラペラと聞いていないことまで話し出して、俺も聞き流す。
「ところで殿下」
「なんだ?」
「正妃には、誰をお考えですの?」
直球できたな。
お前ではないことは確かだ。
「それを聞いて、どうするのだ?」
「心の準備がございますので」
お前はなんだ?
なにが欲しい。
権力か?
それとも、次期国王の隣か?