彼氏はホスト!アタシはキャバ嬢!?
「だから…。アタシは、この世で1番嫌いな男と金を手に入れたいと思った。」
「……。」
「もう…傷つきたくないから…。」
だから、全部自分で持っていれば、傷つかずに済むと思ったんだ…。
「アタシが、キャバで働こうと思った理由はそれが原因だよ。」
アタシはずっと俯きながら歩いていた。
でも、歪んだマフラーをなおそうと顔を上げたその時…。
「俺もだよ。」
切ない顔をして、そういった陸斗の声が聞こえた。