【女の事件】十三日の金曜日
第16話
次の朝8時半過ぎのことであった。
場所は、フジの従業員さんたちが使っている休憩室にて…
ふきこは、左のほほに大きなバンソウコウを貼っている状態で出勤して来たので、同じパートの従業員さんの女性からきつい声で言われた。
「あらふきこさん、どないしたんで大きなバンソウコウ…」
「ああ…家で転倒してしたのよ…」
ふきこは家で転倒をしたと言うて、笑ってごまかそうとしていました。
しかし、女性従業員さんはふきこにきつい声で言うた。
「家で転倒をしたふうには見えへんわよ…」
「何を言うているのですか!!家で転倒をしたと言うているのに、どうしてきつい声で言うてくるのですか!?」
「そうね…ほんなら家で転倒をしたと言うことにしとこわい…そんなことよりもね!!昨日、お米を買いに来ていたお客さまがお米がないと言うて怒っていたわよ!!あんた陳列ケースに商品がないときは補充してくださいと言われていたこときれいに忘れとったんじゃないのかしら!?」
「えっ?」
「えっ?じゃないでしょあんたは!!あんたね!!開店前に急いでお米を陳列ケースに補充しておきなさいよ!!分かっていたらパッパと動いてよね!!わかっとんかしらナマケモノ!!」
ふきこは、女性従業員さんからより強烈な声で言われたので、気持ちがさらにイシュクしてしまった。
さて、3月いっぱいでJAを寿でやめることが決まっているゆかこは、6月に挙式披露宴を挙げる準備などをしないといけないのに、新居浜で暮らしているカレと連絡が取れないのでものすごく困っていた。
そんな中で、ゆかこのかつての上司で金田(かんだ)の支所の支所長の男性が妻鳥町の家にやって来た。
支所長さんは、ゆかこに寿でやめることが決まっているのにもうしわけないと言うてから『4月1日から一年間だけ金田の支所で契約職員として働いてほしい…』とへらついた表情で両手を合わせながらゆかこに言うた。
金田の支所で働いている女性従業員さん(38歳)が4ヶ月前に脳出血で倒れて寝たきりになってしまったダンナの父親を自宅で介護することになったので、ゆかこにピンチヒッターとしてきてほしいと言うことであった。
「寿取り消しだなんて…アタシの結婚にケチをつける気なのかしら!?」
「ゆかこさん…ワシはゆかこさんの結婚が気に入らへんとはひとことも言うていないのだよぅ…この通り…こらえてくれぇ…」
「こらえてくれぇって…あんたはアタシをおちょくっとんかしら!!アタシに『そろそろいい歳なんだから…』と言うておいてコトブキを強要させといて、やっぱり気持ちが変わったから、結婚をやめてくれと言うているじゃないのよ!!」
「そないなことは一言も言うてへんねん…ワシは…金田の支所を助けてくれと言うているだけなんだよぉ。」
「あんたはそない言うて、アタシに挙式披露宴をやめろと言うているじゃないのよ!!」
「挙式披露宴をやめろと言うてへんねん…一年だけ延期してくれと言うているだけや…」
「どうして一年延期してと言いがかりをつけてくるのかしら!!」
「ゆかこさん…ほな、金田の支所のことは助けへんと言いたいんやね…金田の支所が困っているのに見すてる気なのか…支所に勤務してはる女性職員さんがダンナさんのおとーさまの介護をすることになったので一年間介護休暇を取ることになったから、ゆかこさんにピンチヒッターのお願いに来たのだよ…女性職員さんのダンナさんの海外駐在が長びいているので、女性職員さんが義父さまの介護をお願いできる人が近くにいないのだよぅ…女性職員さんは2歳の男の子がいるから育児もしなければならないのだよ…頼む…助けてくれ…女性職員さんがしていたお仕事はゆかこさんじゃないとできないのだよぉ…他の職員はナマケモノだから仕事なんかせえへん…女性職員がしていたお仕事はゆかこさんしかできないのだよ…ホンマにこの通り…助けてくれぇ…」
ゆかこは、支所長さんの言葉を聞いて『そういうあんたこそナマケモノじゃないのよ…職員の悪口を言いまくることだけはイッチョウマエで、仕事のでけんクソッタレよね…かえんなさいよセクハラパワハラマタハラ虫ケラ支所長!!』とボロクソに怒鳴りつけたあと、パンプスの先っぽで支所長の頭を激しく殴りつけた。
支所長さんは『助けてくれ…』と泣きながらコンガンしていたが、ゆかこは思いきりキレていたので、支所長さんを激しい力を込めてもので殴りつけた。
その日の晩ごはんの時であった。
食卓には、ゆかことまさのりとたけのりと母親がいた。
ゆかこのもとに支所長さんが突然やって来て、ゆかこに契約職員はお願いをしてきたことが原因で、母親はものすごく困った表情をしていた。
たけのりは、ごはんをパクパクパクパクと早食いをしていた。
母親は、まさのりに泣きそうな声でこう言うた。
「まさのり…」
「何や!!」
「まさのり…どうしてゆうべふきこさんとゆかこさんにきつい暴力をふるったのよ…」
「ふきこがオレをグロウしたから殴った!!オレは被害者なんだよ!!」
「ふきこさんは何の落ち度もないのよ。」
「何や!!それはどう言う意味や!!」
「まさのり…おかーさんしんどいのよ…」
「ふざけるなよ!!」
まさのりは、のみかけのお茶をガブガブとのんでから母親にこう言うた。
「悪いと思とんやったら、ゆかこを始末せえよ!!」
「ゆかこちゃんを始末せえよって…」
「かあちゃんがゆかこばかりをエコヒイキしているからふきこが殴られるのだよ!!まだわからんのか!!」
「まさのり…ゆかこちゃんつらい思いをしているのよ!!」
「やかましいだまれ!!オレたち3人のきょうだいの学資保険を解約してゆかこにつぎ込んで何がしたいねん!!オレたち3人の幸せを返せよドロボー!!」
「返すわよぉ…だけど今は、持ち合わせがないので、困っているのよ…」
この時、たけのりがごはんを入れるお茶碗をゆかこに投げつけた。
「オラ!!つげ!!つげと命令しているんだつげ!!」
「たけのり…どうしてゆかこちゃんに八つ当たりをするのよ…」
「ゆかこがオレをグロウしたから投げつけたんや!!オレのことを段ボールの折り畳みしかでけん安月給だからザマーミロと言うた!!オラゆかこ!!」
「ザマーミロなんて言っていない…イヤ!!」
たけのりは、ゆかこにつばを吐いた後『マージャン打ってくる…ゆかこのせいでオレは段ボール折りの仕事で安月給なんや!!今度オレをグロウしたら殺すからカクゴしとけよ!!』と言うて、家から出ていった。
まさのりもゆかこに『殺したろか!!』と怒鳴りつけて立ちあがったあと、外へのみに行った。
それから数分後に、ふきこが疲れた表情で家に帰って来た。
ゆかこは、やさしい声でふきこにごはんを食べましょうと言うたが、ふきこはゆかこにグロウされたと怒っていた。
「ふきこさん…お帰りなさい…今晩ごはん…」
「いらないわよ…」
「いらないって…」
「やかましいわね!!いらないと言ったらいらないわよ!!あんたはどーしていらないことをしているのかしら!!アタシの声が聞こえていないのかしら!!」
「ふきこさん…」
「やかましいわねあんたは!!あんたさっきアタシをグロウする言葉を言うたわね!!」
「ふきこさん…アタシは晩ごはんを食べようと言うただけよ。」
「やかましいわねあんたは!!さっきアタシに『アタシは恋愛結婚だから幸せいっぱいになっているのよ…あんたはお見合い結婚だから…劣悪なダンナだから残念だったわね…ザマーミロ…』と言ってアタシをグロウしたのだから頭に来ているのよ!!」
「ザマーミロだなんて言っていません…アタシはふきこさんが疲れて帰って来たから晩ごはん…イヤ!!」
ふきこは、ゆかこを右足でけとばしたあと、炊飯器でゆかこの頭を殴りつけた。
(ガーン!!)
「痛い!!」
「やかましいわねあんたは!!アタシのことをグロウしておいてまだいいわけを言うつもりなのかしら…ふざけるなよ!!」
「ふきこさん…ゆかこちゃんはふきこさんが疲れて帰って来たから、一緒に晩ごはんを食べようと言うただけよ…ふきこさん…」
「やかましいだまれ!!ワーーーーーーーーーーーッ!!」
ふきこは、居間に置かれている電話機で力を込めてゆかこの頭をめちゃくちゃに殴り付けていた。
「ふきこさんやめて!!ゆかこちゃんは何の落ち度もないのに…」
「だまれ!!ゆかこはアタシをグロウした!!アタシがお見合い結婚で条件が悪いダンナと結婚したから不幸になったザマーミロと言うたのよ!!ゆかこはアタシをグロウしたのよ!!ワーーーーーーーーーーーッ!!ワーーーーーーーーーーーッ!!」
ふきこは、電話機でゆかこをめちゃくちゃに殴り付けていたので、義母は泣き叫ぶより他はなかった。
ふきこは、まさのりから受けた強烈な暴力が原因で生きて行く気力を喪って(うしなって)いた。
ふきこは、冷静に物事を考えることができなくなってしまったのと同時に気に入らないことがあると真っ先にゆかこに暴力をふるうようになっていたので、家庭内は大崩壊を起こす危機におちいっていた。
それから数時間後のことであったが、金田町半田で恐ろしい悲劇が発生した。
場所は、フジの従業員さんたちが使っている休憩室にて…
ふきこは、左のほほに大きなバンソウコウを貼っている状態で出勤して来たので、同じパートの従業員さんの女性からきつい声で言われた。
「あらふきこさん、どないしたんで大きなバンソウコウ…」
「ああ…家で転倒してしたのよ…」
ふきこは家で転倒をしたと言うて、笑ってごまかそうとしていました。
しかし、女性従業員さんはふきこにきつい声で言うた。
「家で転倒をしたふうには見えへんわよ…」
「何を言うているのですか!!家で転倒をしたと言うているのに、どうしてきつい声で言うてくるのですか!?」
「そうね…ほんなら家で転倒をしたと言うことにしとこわい…そんなことよりもね!!昨日、お米を買いに来ていたお客さまがお米がないと言うて怒っていたわよ!!あんた陳列ケースに商品がないときは補充してくださいと言われていたこときれいに忘れとったんじゃないのかしら!?」
「えっ?」
「えっ?じゃないでしょあんたは!!あんたね!!開店前に急いでお米を陳列ケースに補充しておきなさいよ!!分かっていたらパッパと動いてよね!!わかっとんかしらナマケモノ!!」
ふきこは、女性従業員さんからより強烈な声で言われたので、気持ちがさらにイシュクしてしまった。
さて、3月いっぱいでJAを寿でやめることが決まっているゆかこは、6月に挙式披露宴を挙げる準備などをしないといけないのに、新居浜で暮らしているカレと連絡が取れないのでものすごく困っていた。
そんな中で、ゆかこのかつての上司で金田(かんだ)の支所の支所長の男性が妻鳥町の家にやって来た。
支所長さんは、ゆかこに寿でやめることが決まっているのにもうしわけないと言うてから『4月1日から一年間だけ金田の支所で契約職員として働いてほしい…』とへらついた表情で両手を合わせながらゆかこに言うた。
金田の支所で働いている女性従業員さん(38歳)が4ヶ月前に脳出血で倒れて寝たきりになってしまったダンナの父親を自宅で介護することになったので、ゆかこにピンチヒッターとしてきてほしいと言うことであった。
「寿取り消しだなんて…アタシの結婚にケチをつける気なのかしら!?」
「ゆかこさん…ワシはゆかこさんの結婚が気に入らへんとはひとことも言うていないのだよぅ…この通り…こらえてくれぇ…」
「こらえてくれぇって…あんたはアタシをおちょくっとんかしら!!アタシに『そろそろいい歳なんだから…』と言うておいてコトブキを強要させといて、やっぱり気持ちが変わったから、結婚をやめてくれと言うているじゃないのよ!!」
「そないなことは一言も言うてへんねん…ワシは…金田の支所を助けてくれと言うているだけなんだよぉ。」
「あんたはそない言うて、アタシに挙式披露宴をやめろと言うているじゃないのよ!!」
「挙式披露宴をやめろと言うてへんねん…一年だけ延期してくれと言うているだけや…」
「どうして一年延期してと言いがかりをつけてくるのかしら!!」
「ゆかこさん…ほな、金田の支所のことは助けへんと言いたいんやね…金田の支所が困っているのに見すてる気なのか…支所に勤務してはる女性職員さんがダンナさんのおとーさまの介護をすることになったので一年間介護休暇を取ることになったから、ゆかこさんにピンチヒッターのお願いに来たのだよ…女性職員さんのダンナさんの海外駐在が長びいているので、女性職員さんが義父さまの介護をお願いできる人が近くにいないのだよぅ…女性職員さんは2歳の男の子がいるから育児もしなければならないのだよ…頼む…助けてくれ…女性職員さんがしていたお仕事はゆかこさんじゃないとできないのだよぉ…他の職員はナマケモノだから仕事なんかせえへん…女性職員がしていたお仕事はゆかこさんしかできないのだよ…ホンマにこの通り…助けてくれぇ…」
ゆかこは、支所長さんの言葉を聞いて『そういうあんたこそナマケモノじゃないのよ…職員の悪口を言いまくることだけはイッチョウマエで、仕事のでけんクソッタレよね…かえんなさいよセクハラパワハラマタハラ虫ケラ支所長!!』とボロクソに怒鳴りつけたあと、パンプスの先っぽで支所長の頭を激しく殴りつけた。
支所長さんは『助けてくれ…』と泣きながらコンガンしていたが、ゆかこは思いきりキレていたので、支所長さんを激しい力を込めてもので殴りつけた。
その日の晩ごはんの時であった。
食卓には、ゆかことまさのりとたけのりと母親がいた。
ゆかこのもとに支所長さんが突然やって来て、ゆかこに契約職員はお願いをしてきたことが原因で、母親はものすごく困った表情をしていた。
たけのりは、ごはんをパクパクパクパクと早食いをしていた。
母親は、まさのりに泣きそうな声でこう言うた。
「まさのり…」
「何や!!」
「まさのり…どうしてゆうべふきこさんとゆかこさんにきつい暴力をふるったのよ…」
「ふきこがオレをグロウしたから殴った!!オレは被害者なんだよ!!」
「ふきこさんは何の落ち度もないのよ。」
「何や!!それはどう言う意味や!!」
「まさのり…おかーさんしんどいのよ…」
「ふざけるなよ!!」
まさのりは、のみかけのお茶をガブガブとのんでから母親にこう言うた。
「悪いと思とんやったら、ゆかこを始末せえよ!!」
「ゆかこちゃんを始末せえよって…」
「かあちゃんがゆかこばかりをエコヒイキしているからふきこが殴られるのだよ!!まだわからんのか!!」
「まさのり…ゆかこちゃんつらい思いをしているのよ!!」
「やかましいだまれ!!オレたち3人のきょうだいの学資保険を解約してゆかこにつぎ込んで何がしたいねん!!オレたち3人の幸せを返せよドロボー!!」
「返すわよぉ…だけど今は、持ち合わせがないので、困っているのよ…」
この時、たけのりがごはんを入れるお茶碗をゆかこに投げつけた。
「オラ!!つげ!!つげと命令しているんだつげ!!」
「たけのり…どうしてゆかこちゃんに八つ当たりをするのよ…」
「ゆかこがオレをグロウしたから投げつけたんや!!オレのことを段ボールの折り畳みしかでけん安月給だからザマーミロと言うた!!オラゆかこ!!」
「ザマーミロなんて言っていない…イヤ!!」
たけのりは、ゆかこにつばを吐いた後『マージャン打ってくる…ゆかこのせいでオレは段ボール折りの仕事で安月給なんや!!今度オレをグロウしたら殺すからカクゴしとけよ!!』と言うて、家から出ていった。
まさのりもゆかこに『殺したろか!!』と怒鳴りつけて立ちあがったあと、外へのみに行った。
それから数分後に、ふきこが疲れた表情で家に帰って来た。
ゆかこは、やさしい声でふきこにごはんを食べましょうと言うたが、ふきこはゆかこにグロウされたと怒っていた。
「ふきこさん…お帰りなさい…今晩ごはん…」
「いらないわよ…」
「いらないって…」
「やかましいわね!!いらないと言ったらいらないわよ!!あんたはどーしていらないことをしているのかしら!!アタシの声が聞こえていないのかしら!!」
「ふきこさん…」
「やかましいわねあんたは!!あんたさっきアタシをグロウする言葉を言うたわね!!」
「ふきこさん…アタシは晩ごはんを食べようと言うただけよ。」
「やかましいわねあんたは!!さっきアタシに『アタシは恋愛結婚だから幸せいっぱいになっているのよ…あんたはお見合い結婚だから…劣悪なダンナだから残念だったわね…ザマーミロ…』と言ってアタシをグロウしたのだから頭に来ているのよ!!」
「ザマーミロだなんて言っていません…アタシはふきこさんが疲れて帰って来たから晩ごはん…イヤ!!」
ふきこは、ゆかこを右足でけとばしたあと、炊飯器でゆかこの頭を殴りつけた。
(ガーン!!)
「痛い!!」
「やかましいわねあんたは!!アタシのことをグロウしておいてまだいいわけを言うつもりなのかしら…ふざけるなよ!!」
「ふきこさん…ゆかこちゃんはふきこさんが疲れて帰って来たから、一緒に晩ごはんを食べようと言うただけよ…ふきこさん…」
「やかましいだまれ!!ワーーーーーーーーーーーッ!!」
ふきこは、居間に置かれている電話機で力を込めてゆかこの頭をめちゃくちゃに殴り付けていた。
「ふきこさんやめて!!ゆかこちゃんは何の落ち度もないのに…」
「だまれ!!ゆかこはアタシをグロウした!!アタシがお見合い結婚で条件が悪いダンナと結婚したから不幸になったザマーミロと言うたのよ!!ゆかこはアタシをグロウしたのよ!!ワーーーーーーーーーーーッ!!ワーーーーーーーーーーーッ!!」
ふきこは、電話機でゆかこをめちゃくちゃに殴り付けていたので、義母は泣き叫ぶより他はなかった。
ふきこは、まさのりから受けた強烈な暴力が原因で生きて行く気力を喪って(うしなって)いた。
ふきこは、冷静に物事を考えることができなくなってしまったのと同時に気に入らないことがあると真っ先にゆかこに暴力をふるうようになっていたので、家庭内は大崩壊を起こす危機におちいっていた。
それから数時間後のことであったが、金田町半田で恐ろしい悲劇が発生した。