愛プチ
少し経ってからケータイにピコンと誰かからのメッセージが来る。
”来い”
少しでも進藤さんかと思って浮かれた私がばかだった。
美月君か・・。
そういえば連絡先知られてるんだった。
「はいはいっと・・。」
ファイミューやるの久々だけど、やってたら思い出すよね・・。
確か元カレがパーティー組みたいからっていう理由で私用にもプレゼントでもらったから押し入れの奥にゲーム機とカセットがあるはず。
押し入れの奥から引きずり出してきたファイミューセットを持って美月君の部屋に向かった。
ドアを開けると、そこは独特な空間が広がっていた。
真っ暗な部屋にゆるゆる流れるゲームのBGM。
壁にはゲームキャラのポスター。
まさに趣味全開という感じの部屋。
ゲームチェアに座って画面とにらめっこをしていた美月君が私に気付き、自分の隣にこいというジェスチャーをする。
「おじゃまします・・。」
なんかこの部屋の感じからも伝わってくるけど、普段めちゃくちゃ色んなゲームやりこんでるんだろうな。
まずいな・・足引っ張っちゃうかも・・。
恐る恐る美月君の隣にすわり、久々のファイミューをオンラインした。
「・・・お前なんでそんな装備良いわけ・・。」
「いや、そうかな・・久々にやるから足引っ張ったらすみません。」
「足は引っ張ったら潰す。」
「はいはい。」
なんやかんやといいつつ一緒にゲームをしていく。
ああ、そうそう、この感じこの感じ。
懐かしいなあ~。
久々だけど、やっぱりやりはじめたら思い出すもんだな。
コントローラを器用に指で裁きながら敵をなぎ倒していく。
「な、なかなかやるじゃん・・・。」
美月君がすこし驚いた顔で私見る。
私のコントローラー裁きはとりあえず彼の合格ラインを越したようで安心した。
「とにかく要は今月のイベントのレアアイテムを絶対ゲットしたいわけ。
でもファイミューのイベってペアの方がいいプレミアアイテムゲットできるから困ってたんだよね。しかもかなりのミッションこなさなきゃいけないし、ミッションのハードルたけえし。
でもだからって俺は課金はしたくないんだよ。ガチャ以外の課金はなんか負けた気になるから。」
突然饒舌になりだした美月君をチラリとみると、それはそれはもう目をキラキラさせていた。
本当にゲームが好きなんだな。
「ゲーム好きなんですね。」
「ああ?
とりあえず、今日のミッションは敵ボス10体倒す事だから。
協力しろよ、20秒もなんの変哲もない顔おがまされたんだからなこっちは。」
「はいはい。」
「ていうか今日頼んできたあれ。
あんなんになんの意味あんの?
一重も二重もどっちも大して変わんないと思うんだけど。
女の顔なんか皆ブスじゃん。可愛いと思ったことねえ。」
「はいはい」
ゲームしてたら割とおしゃべりだなこの子。
めちゃくちゃ失礼な事を言われている気がするが・・。
こっちは久々のファイミューで必死なのではいはいしか相槌をうてない。
要するに話をきいている余裕がない。
ていうかさっき敵ボス10体って言った?
ファイミュー敵ボス行くまでに雑魚キャラめちゃくちゃ倒さなきゃだめよ?
日がくれちゃうよ?
貴重な日曜の昼下がりがゲームで潰れちゃうよ?
いや、でも、自分が言い出しっぺだから・・何も言うまい・・・。
最速で敵ボス10体倒してやる・・・。
そろそろあったまってきたし、感覚も戻ってきた。
「よし、そろそろ本気でいきますね。」
ふーっと息を吐き、とっておきの必殺技を連発した。
数時間後、目をキラキラさせた美月君にしつこくゲームの話で絡まれたのは言うまでもない。
”来い”
少しでも進藤さんかと思って浮かれた私がばかだった。
美月君か・・。
そういえば連絡先知られてるんだった。
「はいはいっと・・。」
ファイミューやるの久々だけど、やってたら思い出すよね・・。
確か元カレがパーティー組みたいからっていう理由で私用にもプレゼントでもらったから押し入れの奥にゲーム機とカセットがあるはず。
押し入れの奥から引きずり出してきたファイミューセットを持って美月君の部屋に向かった。
ドアを開けると、そこは独特な空間が広がっていた。
真っ暗な部屋にゆるゆる流れるゲームのBGM。
壁にはゲームキャラのポスター。
まさに趣味全開という感じの部屋。
ゲームチェアに座って画面とにらめっこをしていた美月君が私に気付き、自分の隣にこいというジェスチャーをする。
「おじゃまします・・。」
なんかこの部屋の感じからも伝わってくるけど、普段めちゃくちゃ色んなゲームやりこんでるんだろうな。
まずいな・・足引っ張っちゃうかも・・。
恐る恐る美月君の隣にすわり、久々のファイミューをオンラインした。
「・・・お前なんでそんな装備良いわけ・・。」
「いや、そうかな・・久々にやるから足引っ張ったらすみません。」
「足は引っ張ったら潰す。」
「はいはい。」
なんやかんやといいつつ一緒にゲームをしていく。
ああ、そうそう、この感じこの感じ。
懐かしいなあ~。
久々だけど、やっぱりやりはじめたら思い出すもんだな。
コントローラを器用に指で裁きながら敵をなぎ倒していく。
「な、なかなかやるじゃん・・・。」
美月君がすこし驚いた顔で私見る。
私のコントローラー裁きはとりあえず彼の合格ラインを越したようで安心した。
「とにかく要は今月のイベントのレアアイテムを絶対ゲットしたいわけ。
でもファイミューのイベってペアの方がいいプレミアアイテムゲットできるから困ってたんだよね。しかもかなりのミッションこなさなきゃいけないし、ミッションのハードルたけえし。
でもだからって俺は課金はしたくないんだよ。ガチャ以外の課金はなんか負けた気になるから。」
突然饒舌になりだした美月君をチラリとみると、それはそれはもう目をキラキラさせていた。
本当にゲームが好きなんだな。
「ゲーム好きなんですね。」
「ああ?
とりあえず、今日のミッションは敵ボス10体倒す事だから。
協力しろよ、20秒もなんの変哲もない顔おがまされたんだからなこっちは。」
「はいはい。」
「ていうか今日頼んできたあれ。
あんなんになんの意味あんの?
一重も二重もどっちも大して変わんないと思うんだけど。
女の顔なんか皆ブスじゃん。可愛いと思ったことねえ。」
「はいはい」
ゲームしてたら割とおしゃべりだなこの子。
めちゃくちゃ失礼な事を言われている気がするが・・。
こっちは久々のファイミューで必死なのではいはいしか相槌をうてない。
要するに話をきいている余裕がない。
ていうかさっき敵ボス10体って言った?
ファイミュー敵ボス行くまでに雑魚キャラめちゃくちゃ倒さなきゃだめよ?
日がくれちゃうよ?
貴重な日曜の昼下がりがゲームで潰れちゃうよ?
いや、でも、自分が言い出しっぺだから・・何も言うまい・・・。
最速で敵ボス10体倒してやる・・・。
そろそろあったまってきたし、感覚も戻ってきた。
「よし、そろそろ本気でいきますね。」
ふーっと息を吐き、とっておきの必殺技を連発した。
数時間後、目をキラキラさせた美月君にしつこくゲームの話で絡まれたのは言うまでもない。